これを読んだら豪州の内陸に行きたくなります!おすすめ度
★★★★★
私はこの本を片手にメルボルンからカーペンタリア湾へとバーク探検隊のルートを辿ってオフロードバイクで旅をしてきましたがこの本の情景描写は本物でした。そしてルート沿いには今でも探検隊の軌跡が所々残っており、繁栄している町もありました。特に鉱山系はこの探検隊が切開いた道のお陰であると本書にも書かれてありますがブロークンヒルや MTアイザなどは確かに開けた町として発展していました。しかしこの二つの町の間にある内陸は探検隊が辿った1860年当時からほとんど何も変わっていないのです。これは本書を持ってこの豪州の内陸を旅してもらうのが一番ですが何も変わっていない。凄いことですが情景はそのままでした。
概要
1860年8月20日、多くの市民が見送るなかメルボルンを発ち、オーストラリア大陸縦断に挑んだロバート・オハラ・バーク率いる探検隊。彼らは人跡未踏の内陸地帯を越え、半年をかけてついに大陸北岸に到達したのだ。しかし喜びも束の間、真夏を迎えたオーストラリアの苛酷な自然は容赦なく彼らに牙をむく。酷熱の砂漠地帯で経験する渇きと飢えの極限状態、ついには命を落としてゆく隊員たち…稀代のノンフィクション作家が、オーストラリア史上最悪の結末を迎えた探検隊の悲劇を描く名作。英国王立文学協会賞受賞。
内容(「MARC」データベースより)
前人未到の広大な大陸縦断に挑み、ついに北岸に到達した探検隊。しかし酷熱の砂漠は容赦なく彼らに牙を剥き、隊員達は命を落としてゆく…。オーストラリア史上最悪の結末を迎えた探険隊の悲劇を描く名作。1979年刊の再刊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ムーアヘッド,アラン
1910年7月22日、オーストラリアのメルボルンに生まれる。メルボルン大学卒業後、デイリー・エクスプレス紙の海外特派員としてスペイン内戦や第二次世界大戦の取材に当たった。戦後は執筆活動に専念し、『恐るべき空白―死のオーストラリア縦断』で英国王立文学協会賞受賞。83年、死去
木下 秀夫
1908年生まれ。東京外国語学校英語科卒、翻訳家。89年没