手抜き写真が少なくありませんおすすめ度
★★★☆☆
旧版と違うのは、山が新たに選定されたこと。札幌の円山とか旭川の嵐山という低山が追い払われました。当たり前のことで、替わってピンネシリや黒松内岳などが選ばれています。
旧版の写真はピンボケや構図の悪いものが多かったのですが、この新版ではかなり改善されています。とはいえ、決して合格点の写真ではありません。特に日高神威岳の写真は冗談のようなもの。旧版もひどかったけれど、今回も落第です。この新版の写真の多くは北海道新聞社から出ている『北海道の夏山』という本に使われているものと同じ時期のものが少なくありません。30年前とは言いませんが、少なくとも20年前以上のものがその多くを占めています。写真に登場している女性が、20年以上前から同じ年齢ぐらいの同じ人。執筆者㡊??最近になって新たに山に足を運んで撮ってきたものではないことは明らかです。また、古い写真なのでピンボケに近いものが多く、見開きに使っている大きな写真ですらそのまま古本屋の写真集のような古色蒼然たる『趣き』があります。
著者の梅沢俊氏が北海道の山岳登山写真の第一人者であることは十分に承知していますが、この大版の本の命は美しい写真にあるはずです。それを『在庫処分』のような写真で終わらされてしまったのなら、買い手としては納得できません。たとえば見開きの七つ沼カール。この場所をこれほど『非魅力的』に写した写真も珍しいでしょう。
旧版に比べて登山道の地図は改善されましたが簡略なものです。もちろん、実際に登山をする人は同じ著者による『アルペンガイド・北海道の山の』などを利用するでしょう。この本の地図だけで登っては決してなりません。
概要
北海道の山を知り尽くした著者が選んだ、ふるさとの百名山をガイド。本州の山にはないたおやかな広がりをもつ北海道の山々。1993年発行の『北海道百名山』のなかから、再度、標高、風格、高山植物、親密度などを考慮し百の山を選び直した北海道の名山の決定版。大雪山、日高連峰など、北海道の代表的な山々を網羅したビジュアル・ガイド。
内容(「MARC」データベースより)
道外からの登山者に訪れてほしい山を積極的に取り入れた、北海道百名山ガイド。山の概要、おすすめコースなどを豊富なカラー写真とともに紹介。