オカルトを人の心の闇と勝手に定義させてもらうが、闇を持たない人は光を感じることができない。闇には曖昧なもの、後ろ暗い気持ち、人に見せたくない醜態、あらゆるものを包んでくれる優しさがある。だから日の光の下を歩いていけるのだろう。オカルティズムは多面体の人間の逃避場所である。
甦る共存世界おすすめ度
★★★★★
人、怨霊、妖怪が信じられていた、不安な“平安”時代。
オカルトファンはもちろん、安倍晴明ファン、京都フリークにも楽しめる一冊。
オカルトポイントのガイドブックとしては、使えそうです。
まともに京都観光をする方には、オススメできません(笑)。
先年、従妹と二人で、鞍馬から貴船まで歩いたのですが、この本を読んで鳥肌がたちました・・・(◎_◎;)
知らなかったとはいえ、めっちゃ怖いところを歩いていた、と。
確か、霊感の鈍いわたしも、貴船神社では、なにやら薄ら寒い気配を感じました。
さすがは、千年王都。深いです。
概要
日本を代表する「雅」の都・京都は、陰陽師や呪術僧が活躍する、呪いや怨念の渦巻く霊的空間でもあった。晴明神社、神泉苑、貴船神社…、名うての「魔界」を巡り歩くうちに、「異なる者」たちが跳梁跋扈する刺激に充ちた時空が蘇ってくる―そんな「魔界」発見の旅へようこそ!読んでから行くか、行ってから読むか。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小松 和彦
1947年、東京生まれ。東京都立大学大学院博士課程修了。現在、国際日本文化研究センター教授。鬼、異人、闇、呪いなど日本文化史研究において隠蔽されてきた「負」の部分を分析し、日本人・日本文化の内奥の謎に迫る