京都は奥が深い!文章も写真もとてもいいです。この本を開くと、時間の流れがすこし遅くゆったり、なにか別のなつかしくて気持ちのよい空間にはいれます。退職したあとは、京都辺りにすみたい!
本当の京都がわかる本おすすめ度
★★★★★
歴史の教科書で習ったことのある人物が、まるですぐそこにいるような感じで描かれています。たとえば、空海と最澄はどうやって出会い、京都のどこを歩いていたのかなど、わかりやすい語り口で説かれ、読み物としてたいへんおもしろかったです。また、この本を片手に京都を歩くと、今までのような単なる物見遊山ではなく、すごく豊かに旅が楽しめます。なにげない京の小路から、土方歳三や、安倍晴明がふらっと現れるような気がしてならないのも、この本のおかげでしょうか。すごくよかったので、『時代別京都を歩くT』のほうも読んだのですが、これも京都を知る上でたいへん勉強になりました。
概要
平安京(空海と最澄など)、中世(平清盛と後白河法皇など)、江戸時代(徳川家康など)、近代(夏目漱石など)…。各時代を代表する人物をとりあげ、京都のゆかりの場所や名所をガイドする。「時代別・京都を歩く」の改題。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
蔵田 敏明
1954年生まれ。名古屋外国語大学助教授。専攻は国文学。映画への造詣が深く、新聞・雑誌に映画コラムを多数発表
土村 清治
1937年生まれ。故浅野喜市氏に師事。京都の風物、伝統産業、年中行事等の著書多数。日本写真家協会会員