京都の新たな魅力が発見できるおすすめ度
★★★★★
フラッシュをたかずに、月の光だけを灯火に撮影された"月光写真集"京都編。石川氏のこれ以前の作品集を拝見していて京都版も見てみたい、と思っていたので、うれしかったです。
清水寺や金閣寺、竜安寺など、京都の著名な名所旧跡が、昼とは違った顔を見せてくれます。昼の華やかだったり堂々としていたりする美しさとはまた別の、繊細でひっそりとした、少し寂しい美しさを満喫できます。
夜、床についてこの写真集を眺めれば、眠りにつくまでの静かな時間をゆったりと楽しむことができると思います。京都を好きな人にもあまりそうでない人にも、日本の人にも他の国の人にも、おすすめですね。
見慣れている景色のはずなのにねおすすめ度
★★★★★
眠れない夜に月が見せてくれる世界は、静かで、たとえ寒い冬の季節であっても、窓を開けて深呼吸したくなる。肺に夜の空気が入り込んだらまた布団に入ろうという気になるから。
夜が好きなのか月が好きなのかは解らないけど、充分な月光に照らされた写真の数々は、深夜に深呼吸した時と同じ気分にさせてくれる。
そんな魅力的な本だ。
京都の美しさおすすめ度
★★★★☆
テレビで紹介されていたのを見て購入しました。
京都を題材にしているので、外国人へのギフトにちょうどいいかな?
と思いました。 すこし寂しすぎる感もありますが、フラッシュなしの
月明かりだけというところが素敵だと思います。
概要
月待山の頂上部から満月が上がってくると、池で魚が跳ね、白鷺が舞い降りてきた。月光の中、室町時代からの時間が、建物の中と庭に生きている…。京都、金閣・銀閣・成就院・竜安寺で、満月の光で撮影した写真集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石川 賢治
1945年福岡県生まれ。67年日本大学芸術学部写真学科卒業。ライトパブリシティ入社。76年フリーランス・フォトグラファーとして活動を始め、CFを数多く手がける。85年秋より月光写真に取り組む。90年ラフォーレミュージアム原宿における展覧会と初の写真集『月光浴』(小学館)が一大センセーションを巻き起こし、以後、満月の夜に月光写真の世界を探究しつつ世界中を撮影し現在に至る