面白かったですおすすめ度
★★★★☆
MKタクシーに乗りお姫様気分になるところからこの本は始まります。
場所の一つ一つはそれほど穴場でもなかったりするのですが紹介の仕方が素敵でした。
住んでいた体験に基づいて書かれたものだから現実味もあるし、筆者の目線がよく解る楽しい本です。
少し変わったガイドブックとしてもOKだし、写真を撮る参考にもなるかもしれません。
ただ、少し気になったのは、京都をあまりにもあこがれの地ととりすぎた感じと筆者自身が気に入った生活パターンをこれしかないと押しつけるような言葉があったところでした。
これは読者の感じ方にもよるので気にならない人の方が多いと思いますが…
京都が好きで好きでたまらない乙女へおすすめ度
★★★★★
スタンダードな京都と、まだ知らない京都へ
そう帯には書かれていました。
そう、まさに著者である甲斐みのりさん独特の視点で書かれた京都本です。
最近京都をピックアップした本は数え切れないくらいたくさん出ています。
ちょっとしたガイドブックからマニアックな本まで様々。
この本はまず装丁がとても乙女チックで可愛いです。
全体的に紙の質感や写真からは、どことなく懐かしい雰囲気が漂っています。
場所・モノ・食べ物・お土産・日常品・日常など、実際に京都で経験し、感じたもののすべてが優しくそれとない文章で綴られています。
ガイドブックに載っているような場所でも、感じ方が違えばこんな発見があるんだと感心するばかり。
思わずすぐにでも京都の街へ出て、ふらふら散歩したくなります。
サブタイトルに~12ヶ月の憧れ案内~とあるように、移り変る季節も感じることができる素敵な1冊です。
ガイドブックというよりは彼女の日記を読んでいるかのような感覚。
素敵なお土産に美味しい食べ物、他とはちょっと異なる京都っぽさを味わって。
概要
春は都をどり、夏は保津川下り、秋は喫茶店巡り、冬は錦市場でお買い物。季節ごとはもちろん、その月ならではの楽しみ方がある。それが京都の醍醐味です。
京都に住んでいたことがあり、誰よりも京都を愛している雑貨レーベル「Loule」の主宰者・甲斐みのりさんが、「憧れの視線」と「暮らしていた視線」で京都の楽しみ方を教えてくれます。
初めて訪れる人も、よく知っている人も、そして暮らしている人も、旅や散歩のおともに、ぜひどうぞ。
内容(「BOOK」データベースより)
お菓子やおみやげ、おいしいごはん。京都人も未体験の、12ヶ月それぞれの楽しみ方をご案内。春の都をどり、夏の保津川下り、秋の喫茶店巡り、冬の錦市場…。ここでしか食べられないもの、気の利いたおつかいもの。―私だけが知っている京都をご案内いたします。
内容(「MARC」データベースより)
春の都をどり、夏の保津川下り、秋の喫茶店巡り、冬の錦市場…。ここでしか食べられないもの、気の利いたおつかいもの。京都人も未体験の、12ケ月それぞれの楽しみ方を、写真とエッセイで案内する。
出版社からのコメント
美味しいものを食べても、素敵なおみやげを買っても、ただただのんびりするのもいい。
ひとりでも、好きな人とでも、女友達とでも──。
暮らすように過ごしてみると、また新たな楽しみもきっと発見できるはず。
とっておきの時間を過ごしに、京都に行ってみませんか?
カバーの折り返し
お菓子やおみやげ、おいしいごはん。
京都人も未体験の、12ヶ月それぞれの楽しみ方をご案内。
春の都をどり、夏の保津川下り、秋の喫茶店巡り、冬の錦市場……。
ここでしか食べられないもの、気の利いたおつかいもの。
──私だけが知っている京都をご案内いたします。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
甲斐 みのり
1976年、静岡生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1999年に、「女性の永遠の憧れ」「叙情あるものつくり」をテーマに雑貨ブランドのLoule(ロル)を、京都で立ち上げる。現在は東京で、雑誌や書籍への執筆、商品や企業イベントの企画・監修など、女性を対象にしたあらゆる活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
京都を離れ、東京での生活を始めてから4年が経ちました。その間、東京にいて季節を意識する先には、いつも京都があります。
月が変わり、カレンダーをめくるとき、「今月は大文字の送り火や、納涼古本市がある」とか、「そろそろあのお店では、秋だけしか作らないお菓子の販売が始まる頃」と、京都の暦や行事が浮かんできます。
京都では、生まれ育った人や、長く暮らしている友人から、数えきれないほどの知らなかったこと、美しく可愛いものを教えてもらい、私はすいこまれるように、京都に魅了されていきました。知らなくて知りたいことがあれば足を運び、目と手で確かめ、感じて。
そんな中、東京タワーにのぼったことがない東京在住の人が多くいるように、京都に暮らす人たちも、未経験なこと、近すぎて振り向いていないことが、意外にも数あることに気がつきました。
だから私は、京都を「憧れの視線」と「暮らしていた視線」、内と外の両方から見つめ、紹介することができたらと考えました。
食べるもの、訪れる場所、何をして過ごすか、どんなものを買うか。12ヶ月ごと、12通りの楽しみ方を、私が京都に抱いた憧れや、過ごした時間の思い出をまじえながら、ご案内いたします。