美しい写真と端整な文章。本書はあくまでもインテリア・デザインの本であるが、それだけにはとどまらない、京都の文化・風情を感じさせる本です。それはきっと、玄関、窓などのインテリア、インテリア空間について、その質感、美しさをエッセーで表現してあるからでしょう。写真も質感が良く表現された、情緒のあるものばかりが掲載されています。図面や理論などで考えるのではなく、思いを馳せて感じる、そんないかにも京都らしい本だと思いました
静寂の美おすすめ度
★★★★☆
明かり障子、ふすまに取り付けられた引手、釘跡等を隠すための釘隠し等、美しい写真と共に紹介されている。細部への気配りから、家への愛情がひしひしと伝わってくる。
そこに息づく風、太陽の光、匂い、静けさ、すべてが共にある。それらと共に生きる事の素晴しさを古い家達は教えてくれる。それらから遮断するように建てられた現代の家は、やはりどこか閉塞感に覆われているような気がする。
ああ、私もいつか、襖からもれる明かりに囲まれ、季節の移ろいをゆったりと感じられる、趣のある日本家屋に住まいたいなあ…としみじみ感じられる一冊であった。
細かい項目に分けて説明してあり字も比較的大きいので、とても分かりやすい。
ただ、最後の「祇園会」の項目は内容と多少ズレがあるような気はした。
二巻もぜひ読んでみたい。
概要
玄関・窓・引手・釘隠し・欄間…住宅の細部意匠「デザイン」への心くばり。夏座敷・台所・坪庭・祇園会…神を畏れ敬い、自然と共生する暮らしかた。京の住まいにのこる懐かしい情景。
内容(「MARC」データベースより)
玄関・窓・引手・釘隠し・欄間-住宅の細部意匠(デザイン)への心くばり。夏座敷・台所・坪庭・祇園会-神を畏れ敬い、自然と共生する暮らし方。京の住まいに残る懐しい情景がここに。