幕末の京都にタイムスリップした感じがしましたおすすめ度
★★★★★
幕末の時代は、日本史全体を見まわしても大変魅力的な時代だといえるでしょう。
登場人物が多彩で、その後の日本の進むべき道を大きく変えるような出来事がたった数日の間に連続して起こっていました。
そんな幕末は、京都を舞台に日夜騒乱の時代を迎えていました。
本書は、その「幕末の京都」にスポットライトをあて、沢山の美しい写真と解説を駆使しながら分かりやすく描いてくれました。
特に、新選組と坂本龍馬を中心に、彼らを取り巻いた出来事を一つ一つ見ていくだけでも、先年放送された大河ドラマの再現を見ているようです。
著者の川端洋之さんは、元「月刊京都」の編集長を務められた方で、京都の知識は大変豊富な方です。記述が読みやすいので、難解な専門書のような取っ付き難さは皆無です。
中田昭さんの写真も美しく、ハンディな体裁ですが、内容はとても充実していました。
概要
黒船の来航が、京の町を政局の渦中に巻き込んだ。龍馬が、西郷が、桂小五郎が、尊王、攘夷、倒幕と叫び、都大路を駆け抜けた。近藤が、土方が、沖田総司が、幕府、武士道、誠を信じて、京の町で戦い続けた。新時代への情熱と夢が溢れた、幕末京都。
内容(「MARC」データベースより)
幕末から明治維新にかけての激動の時代に残された史跡、京の都を駆け抜けた新選組、維新志士たちの足跡をたどる。新時代への情熱と夢が溢れた、幕末の京都を写真とコラムで綴る。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川端 洋之
昭和25年長崎県佐世保市に生まれる。立命館大学経済学部・文学部卒業後、出版社勤務。「月刊京都」編集長を経て、現在フリーランス。豊富な京都の知識・情報を生かし、書籍や雑誌に執筆、活動している。短大、専門学校で編集デザイン・文章技術の実技指導を行っている
中田 昭
昭和26年京都市に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。写真家芳賀日出男氏に師事。京都の風景・行事を中心に広く撮影を続けている。日本写真家協会会員、日本旅行作家協会会員、日本写真芸術学会会員