とにかくきれいな桜満載です!外出できない母へ、お花見ができればと思って購入しましたが、想像以上にいい本でした。桜の季節に京都に行くことができれば、とても参考になる1册ですし、在宅でながめるだけでも幸せになれる1册です。
京都の桜の名所を素晴らしい写真と文章で紹介されていますおすすめ度
★★★★★
京都は、ご存知のように様々な桜の名所が点在しています。なにげないところでも素晴らしい桜並木が続いている所もあり、お散歩をするだけで楽しい季節ですね。
桜の木は、ソメイヨシノに代表されますが、シダレザクラ、ヤマザクラ、ベニシダレザクラ、エドヒガン、ほか種類も多く、見てて飽きません。種類をよく見分けられないのが残念ですが。
この『花紀行 京都桜百景』は、有名な祇園枝垂桜や平安神宮の紅枝垂桜のほか、鄙びた里に咲く古木までとても美しい写真でうめられています。
また、ベストシーズンのベストショットゆえ、長く見つづけても飽きないのは、特筆ものです。
私も「散る桜」に「もののあはれ」を感ずるようになりましたので、それだけ年をとった証拠なのかも知れません。散る桜を見ることで人生の深遠さに思いを馳せることもあります。
疎水べりのひっそりとした家並みと満開の桜並木の対比に感動した記憶が残っています。疎水の川面に映るその桜の可憐さは、やはり見る者全てを惹きつけますね。
梶井基次郎は「桜の木の下には、死体が埋まっている」と書き残しました。そのような文学表現は思いつきませんが、日本人の感性にぴったりの花であることは間違いないと思います。
この本で、京都の桜見物の擬似体験をしてください。
概要
名桜から隠れた穴場まで、絢爛豪華な京都の桜をすべて見せます。「桜図鑑」や名所の詳しいガイドも充実。いつも側に置いておきたい一冊。
内容(「MARC」データベースより)
春に限らず、日本の花といえば桜を抜きに語れない。日本文化の粋ともいえる京都に咲く桜を紹介する。銘桜から隠れた穴場まで、絢爛豪華な京都の桜を掲載。桜図鑑、桜にまつわる読み物も収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
土村 清治
1937年京都市生まれ。浅野喜市氏に師事。1972年『京の老舗』(共著・駸々堂)を皮切りに京都の風物、伝統産業、年中行事等の著書多数。日本写真家協会会員