概要
清流に誘われて京都から一時間余り。丹波の山並に囲まれた鄙の宿、美山荘。もてなしの優しい仕草に心ゆるりと解かれ、美しい摘み草料理に大地の息吹の口福を味わう。
内容(「MARC」データベースより)
自然豊かな京都は花背の辺り。摘草料理で名高い旅館「美山荘」の女将さんによる四季折々の花いけ、花もてなしを紹介。いずれも流儀などとは無縁のすがすがしい姿。土地の祭や花の案内も加えて。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中東 和子
1938年、鹿児島県生まれ。宮崎県の県立高校卒業。1961年、「美山荘」3代目当主・中東吉次と結婚。明治中期より峰定寺の宿坊を務めた「美山荘」は、昭和12年より料理旅館。結婚を機に3代目と共に、都会の文化と山里の野趣を出会わせた独自の新しい姿に整えていく。1993年、3代目逝去後は遺志を継ぎ、長男夫婦と更に新しい息吹を加えつつ懐石料理の店、そして日本旅館としてのきめこまやかなもてなしに心を配る日々。豊かな自然に囲まれた、落ちついた佇まいの館でのまたとないくつろぎは女将の人柄や、花いけに代表される美意識によるところが大きい
井上 隆雄
1940年、滋賀県生まれ。京都市立美術大学(現・芸術大学)工芸科卒業。1973年より写真家として独立。おもに民族芸術、仏教美術などを撮影。アジアを中心に海外各地に取材し、やがて日本、ことに京都に撮影領域、視点を深める。現在は自然を主題にした仕事をライフワークの一つとして、積極的に取り組む。著書は『現代の茶会』(新潮社)、『京逍遥』(淡交社)など多数。2000年、日本写真学会賞、京都美術文化賞受賞。味わい深く繊細な色彩、気品に満ちた作風には定評がある
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