本書には、60〜70年代の原宿・表参道の様子を伝える数々の貴重な写真、そしてそこでたくましく生き抜いた若者たちの青春群像がセンスあふれる文章で生き生きと描かれている。茨城から上京して、コピーライター、そして世界を飛び回るフリーのスタイリストとなった著者・ヤッコさんもそんな若者の一人。
本書を読んで改めて思うのは、いまわれわれが享受しているポップカルチャーの多くが70年代に生まれたということ。同時に、当時の日本の若者がいかに懸命に、いかに真摯に新しい何かを作り出そうとしていたかということもわかる。
中でも2章の「はじまりは表参道」には、日々の生活に苦労しながらも毎日を楽しく生きるヤッコさんの姿が鮮やかに描かれており、読んでいてとても勇気付けられたし、共感もした。そこには今も「キラキラ」と輝く言葉がある。
(自分を含め)何かを成し遂げようという思いはあるが何をやっていいのかわからない人、あるいは生き方に迷っている人は、一度、ヤッコさんの言葉、そして生き方に触れて欲しい。必ず何らかの手がかりをつかめると思う。
すてきなyaccoさんおすすめ度
★★★★★
20代の私と生きてみてください---- 序文のこの一文がたまらない。私は“yaccoさんはまだまだ走り続けている人だ”と直感し、一瞬でyaccoさんの人生に惹かれて、自分も走るように一気にこの本を読みふけりました。
走っても走ってもyaccoさんのスピードとパワーには到底追いつけない。でもなんだか その半分くらいなら私にもできるんじゃないか…。そう勇気づけられる素敵な本です。単純だけど最近にない良書ですよ。
難しいことはわからないけど、写真もボウイとマーク・ボランぐらいしかわからないけど、yaccoさんのように目の前にある些細な出来事や友達を慈しむこと、ほんの少し自分を認めること、結果よりも過程を楽しむこと… 少しでも真似できれば私も「このことができれば死んでもいい」って幸せな涙を流せるようになれるかな? 今私の会いたい人No.1です!
写真もド迫力!グラマラスな生々しい70年代が並んでます。必見!
ひたむきにクリエイティブにまい進する女性を描いた、良質な青春ストーリーおすすめ度
★★★★★
はじめて本書をめくったとき、ヤッコさん(著者)のあまりにドラマティックな青春時代のエピソードの数々を、にわかに信じることができなかった。
日本で初めてフリーランスのスタイリストになったこと。そして、海外でフラワーレボリューション、ロンドンポップの洗礼を受け、T・レックスやD・ボウイといったグラム・ロックのスターと交流したことなど、われわれ一般人から見れば、あまりに夢のような物語である。
だが、読み進めるうちに、気づいた。
本書は単なる華やかなサクセスストーリーでもなければ、自慢話でもない。
ヤッコさん(著者)の成功は、クリエイティブに対するひたむきな献身から生まれるべくして、生まれたのだ。本書を読んで、楽しいこと、クリエイティブなことを達成するには、その数百倍のつらくて苦しいことがあるということを改めて痛感した。そして、ヤッコさんは、こうしたつらさ、苦しさを持ち前の明るさでどんどん乗り越え、精一杯生き抜いた。
本書は、とてつもなくポップで、ちょっぴり悲しい青春のバイブルとして、いろいろな世代に読まれてほしいと思う。
概要
スタイリスト歴40年の著者が、60~70年代の原宿・表参道のカルチャー&ファッションシーンを回想した自伝風エッセイ。自らのドラマティックな青春時代を振り返る。
デヴィッド・ボウイ、T・レックス、伊丹十三、山口小夜子、山本寛斎など著名人との交流を豊富な写真とともに語る。掲載写真点数は128点。貴重な未公開写真もアリ!
忌野清志郎、田口ランディとの対談も収録。
さらに、こぐれひでこさんによる、イラストマップも収録。
●著名人の推薦コメント
ボウイとイギーが一緒にライヴをしていた年に生まれた僕の幾分かは、ヤッコさんのおかげで出来ている。 伊賀大介(スタイリスト)
表参道って、たぶん、いまの何かの先祖なんだと思う。高橋靖子さんは、それを生んだ人のひとりだ。 糸井重里(コピーライター)
この本はファッションの聖地、原宿の聖母ヤッコさんが歩んだロックな出会いの経典です。 山口小夜子(ウエアリスト)
内容(「BOOK」データベースより)
カルチャーの故郷、70年代にようこそ!フラワーレボリューション、ロンドンポップ、グラム・ロック…70年代カルチャーシーンのど真ん中を駆け抜けた一人の女の子の冒険物語。
内容(「MARC」データベースより)
フラワーレボリューション、ロンドンポップ、グラム・ロック…。1970年代カルチャーシーンのど真ん中を駆け抜けた、スタイリスト歴40年の著者がおくるリアル青春ストーリー。
出版社からのコメント
日本スタイリスト界の先駆者として今も広告・CM業界の第一線で活躍する高橋靖子さんの自伝風エッセイ。 60~70年代の原宿・表参道のカルチャーシーンのど真ん中を駆け抜けた一人の女の子のスリリングな冒険物語です。そして、未来への希望に満ちあふれていた、日本の青春時代を豊富な写真とともに綴った貴重な時代の証言でもあります。
茨城県出身の高橋さんは、都会での生活にあこがれて、東京の大学に進学します。卒業後に銀座の大手広告代理店に就職したものの、ふとしたはずみで原宿セントラルアパートのデザイン制作会社に転職。はじめはコピーライターになるつもりだったのに、撮影用の衣装や小物を手配しているうちに、そちらが本業になり、いつのまにかフリーランスのスタイリストになってしまいます。60年代の半ばごろのことです。
彼女は、黎明期の広告・CM業界で目の回るような忙しい日々を送ります。が、持ち前のガッツとバイタリティを総動員して、波のように押し寄せるさまざまな仕事を次々とこなし、その一方で伊丹十三、浅井慎平、宇野亜喜良、四谷シモン、鳥居ユキ、山口小夜子など、さまざまなクリエイターと出会い、交流を深めます。そして、表参道で毎週200人以上の参加者を集めた週末パーティを開催。彼女はいつしか「表参道のヤッコさん」と呼ばれる存在になります。
1969年、ヤッコさんは、ニューヨークへスタイリスト修行に出かけます。彼女は、大手広告代理店DDBでスタイリングの腕を磨きつつ、リチャード・アベドンやポール・デイヴィスなど、世界的に著名な写真家、イラストレーターと出会い、クリエイティブの本質について知見を深めます。また、当時アメリカを席巻していたフラワーレボリューションは、彼女のその後のライフスタイルに大きな影響を与えました。
71年には単身ロンドンに乗り込み、資金ゼロ、コネなしにもかかわらず、山本寛斎氏のファッションショーを見事プロデュースし、大成功をおさめます。また、ロンドンポップとグラム・ロックの洗礼を受け、その渦中に飛び込み、デヴィッド・ボウイやT・レックスと写真家、鋤田正義さんとのフォトセッションをサポートするなど、ロックとファッションが融合した最先端カルチャーシーンの現場に立ち会います。
その後、ヤッコさんは、資生堂、丸井など、さまざまな大手企業の広告・CMの制作に参加し、国内だけでなく、海外ロケまで、地球を駆けめぐる日々を送ります。そして、60歳を過ぎた今も現役のスタイリストとして活躍中。多くの業界関係者からもっとも信頼できるスタイリストの一人として高く評価されています。
著者からのコメント
20代の中頃、コピーライターもどきだった私がスタイリストになったとき、 「もう書かなくてもいい」という解放感でいっぱいでした。
この本の随所に出てくる写真のなかで、屈託なく笑っている私は、一方では 「このことができたら、死んでもいい」くらいの気持ちで新しい出来事にぶつかって いました。
表参道での青春を満喫しながらも、「私には何ができるのだろう」と不安に震 えていました。
私はその気持ちを、今を生きる20代の人たちと共有しようと思ったり、同世代 の仲間と、もう一度生きてみたいと思ったりしました。
そして、この1年この本をつくる作業の中で見つけたのは、ほかでもな い未来の私自身のため、だということでした。
この本を手にしてくださって、ありがとう。
しばらく20代の私と生きてみてください。
2006年2月 高橋靖子
著者について
1941年茨城県生まれ。日本スタイリスト界の草分け的存在。早稲田大学を卒業後、表参道の広告制作会社を経て、60年代の半ばからフリーランスのスタイリストに。
71年、単身ロンドンに渡り、山本寛斎氏のファッションショーを成功させる。その後、ジギー・スターダスト期のデヴィッド・ボウイの衣装を担当。また、写真家、鋤田正義氏とデヴィッド・ボウイ、T・レックスのフォトセッションをサポートしたことでも知られる。
現在も、広告、CMの第一線で活躍中。
エッセイ『家族の回転扉』(『小さな小さなあなたを産んで』読売新聞社所収)で第19回読売「ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞を受賞。
Webマガジン『HotWired Japan』のブログや『まいまいクラブ』での連載エッセイ『小さな食卓』が好評を博している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋 靖子
1941年茨城県生まれ。日本スタイリスト界の草分け的存在。早稲田大学を卒業後、表参道の広告制作会社を経てフリーランスのスタイリストに。71年、単身ロンドンに渡り、山本寛斎氏のファッションショーを成功させる。その後、ジギー・スターダスト期のデヴィッド・ボウイの衣装を担当。また、写真家、鋤田正義氏とデヴィッド・ボウイ、T・レックスのフォトセッションをサポートしたことでも知られる。現在も、広告、CMなど第一線で活躍中。エッセイ『家族の回転扉』(『小さな小さなあなたを産んで』読売新聞社所収)で第19回読売「ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞を受賞。現在はWebマガジン『Hotwired Japan』のブログや『まいまいクラブ』での連載エッセイ『小さな食卓』が好評を博している